hablogをご覧の皆様こんにちは。
今日は最近私は意外な場所で出会った古本の絵本の紹介をしようと思います。
子供の頃に読む絵本というものは、後の人生に大きな影響を及ぼすと同時に強烈なトラウマ製造機になったりするものなのですが、今回紹介する本も私にとっての強烈なトラウマを作られてしまった絵本です。
ジュール・ルナールの「にんじん」という絵本です。(白水社で刊行されていた古本です。)
私は小さい頃親に買ってもらって角川文庫で読んだのですが、今回出会った絵本は白水社で昔刊行されていたもので、(今は同じ訳は岩波文庫から出ている様です)某都内の美容室で発見したのです。
美容室といえばファッション誌や、ヘアカタログなどを読むのが常なのですが、美容室で「にんじん」が読めるとは何と言う素敵な再会なのでしょうか!
内容は初め読むと「虐待?!」と思う様な厳しくにんじんをいじめる母親と性格の曲がりくねった主人公にんじんとの愛憎劇で小さい頃の私にとっては怖いだけの話なのですが、読み進めていくごとに絵の雰囲気と相まって何故か何回も読み返したくなる衝動にかられるお話なのです。
ちなみに不思議な点は、「にんじん」という主人公のあだ名の由来は髪の毛がにんじんの色だからという設定なのですが、絵本の挿絵ではにんじん少年は全て坊主に描かれていることです。。
興味のある方は是非読んでみて下さい。
大人になった今、はじめて色々な意味があり、詩情に満ちた本だという事がわかります。